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そのニ十七. 花冷え多かった今年の春、
八重桜咲きはじめ、早や新緑の季節 亮.H [4/14]
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今年は彼岸が過ぎ、4月に入ってからもコートやマフラーを手離せない日が多い、寒い日が続きました。そのせいでしょうか、風雨の強い日が数日あったにもかかわらず、4月10日頃までは花見を楽しむ人が多かったようです。 この春、仕事の関係で桜の名所・井の頭公園を通り抜ける日が幾度もありました。桜の下を朝に夜に歩く幸せ、この幸運に手を合わせたくなりました。 途中いたるところに場所とりの青いビニールシートが敷きつめられ、その上に寝袋にくるまっている人、なかには小型のテントまで張ってあるのを見つけ、今さらながら日本人の花見好きを再確認させられました。 |
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4月10日の朝、4〜5歳くらいの女の子が、散りはじめた花びらで淡いピンクのじゅうたんの様に見える桜の下で、ままごと用の小さな花模様のバケツにその花びらをせっせと拾い集めている姿に出会い、思わずニッコリさせられました。 「きれいな花びらだね。たくさん集めて、それどうするの」。 いやー、その発想、感性にうなる思いでした。その夜、さっそくわが家の湯船にも20片ほどの桜の花びらを浮かべ、ちょっとした山奥の露天風呂にいるぜいたくな気分を味わいながら、これは友人、知人にすすめる価値があるとの想いにかられました。
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近所の遅咲きのしだれ桜から八重桜へと桜のバトンタッチを楽しみ、桜餅の葉の香りと、かすかな塩味を噛みしめながら、遠くイラク戦場での犠牲者に想いを馳せ、つくづく平和のありがたさに、なんだか申し訳ないような気持ちになった日曜の夜でした。 三つ食へば 残る三片や 桜餅 高浜虚子 |
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参考文献 :俳句歳時記(角川書店) |
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