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『産まれたところが一番』<前編> 古の、京の人々を魅了した絹布の染色原料は、自然の草たちだったのです。今日、私たちが感じる「草木染め」の温もりと雅さは、平安の人々にも共通していたのでしょうか。 草を捩ったとされる石臼が、『文知摺石』として「福島市・山口町字文知摺」の地に柵囲いされ、訪れる人も多く、今に残っています。 | |||
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このモジズリ、実は大変なフロンティアであることに驚かされます。というのも、一般にラン科の植物たちの自然状態での「種子による繁殖」が、極めて難しいものであることとつながりがあるのです。 それほど「ラン」の種子は、心もとない状態で親元から離れるわけです。指の間でこすり付けると褐色の粉末にしか見えないほどです。採種紙に集めた種子の整理を、息を詰めて作業しますが、呼吸を違えてフゥッと一息吐いてしまうと、それまでの手入れは水の泡、飛散してしまいます。 ランのタネにとって、到着したその地は、生か死か・・・全運命を任せるしかない、まさに「その地」の「定め」に従うことになるのです。 | ||||
侘しいようで、けなげで・・・、逞しいようで、艶やかで・・・。 フロンティアは、実は、ここから始まるのです。ラン菌がモジズリによって新地に播かれたのです。次回、<その二>で後継者たちを紹介します。 | ||||
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