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『産まれたところが一番』<後編> | |
| お待たせしました。11月15日に引き続き、後編をお届します。
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ウチョウランを手に入れたい!と、強く願っていた30年前のことを思い出します。秋艸師匠、草仲間の池田さんと三人で、高田馬場を夜明け前に出発し、伊豆・下田のある寺の和尚さんを尋ねていきました。実生苗がたくさんあり、譲ってもらえるとの情報で、往復300kmを超える道程を車で行きました。行き着く前までの夢の膨らみと、現実の姿・・・・・・小さな一枚のトロ箱の砂の中に、か弱く細い数本の一年苗を目にした時の幻滅が、いまでもはっきり浮かびます。ウチョウランは貴重だ、と実感したのもこの時です。ですから、ウチョウランが、屋根上でこんなに簡単にあちこちに生えていたなど!思いも寄らないことでした。 |
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今年・2002夏、異常な暑さがつづきました。 そしてついに、異邦人に囲まれていたウチョウランは今夏の暑さに堪えることができませんでした。途中まで伸ばしてきた花茎を、最後まで開くことができないまま、黒ずんだ葉となって枯渇しました。最初の花の発見から16年の命でした。子孫を残した形跡はありません。 |
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