きんや先生の雑木ばなし    vol.6 変態の虫



 いよいよ本格的に夏―と、なってきました。 動きたくもないのですがー。
元気なのは…そう、虫達ですね。 ま、彼らも葉っぱの裏に隠れていますが…

 

 “コガネムシは金持ちだ…” という歌もありましたが、せっかく育てたバラの花や葉をボロボロになるまで食べてしまっているのは、チョット見かわいいマメコガネだ。アメリカじゃあ大害虫になってます。
 仲間にはドウガネブイブイなどというやつもいて、いかにも「何でも食ってやるー」、そんな感じの大悪党だ! ブイブイだよ、ブイブイ!
   ところでバラですが、4,5月頃に若い芽の先が急にクターとなってしおれてしまうことがあります。これもバラクキバチという虫が卵を産んだからです。
  幼虫ははじめ、しおれた先のほうを食べているのですが、やがてもとの茎の方まで食い進むわるい野郎です。
 
 キクにも、似たような食べ方をするのがいて、「今度はカミキリだ!」。キクスイカミキリといって、1cmくらいの小さい虫だが、幼虫は1,5cmを越えます。8月にかけて茎の中を食い進み、根っ子の方まで行くという “トンネル強盗” のようなやつです。
 
 植物も昆虫なしでは生きていけないのですが、こんな虫につかまった花はかわいそうだ(花から見ればだが・・・)。虫にすれば「おー良かったいい仕事が見つかって」、という感じかな。  

 バラの葉っぱにヘンなものがぶらさがっていることがあります。葉っぱでできた、それはユリカゴです。ヒメクロオトシブミが一所懸命作ったもので(1時間以上かかるみたい)、このなかに産卵しています。
 それだけだとかわいいようですが、成虫は新芽や蕾に小さい穴を開けたように加害するのです。

ま、こんなものはかわいい方で、植物や動物の死骸を食べて処理してくれる虫もおりまして、この地球上でとても重要な仕事をしています。
 
 動物の死骸にはハエの仲間が集まり産卵します。シデムシは腐肉を食べに集まり、幼虫も肉を食べます。
 モモブトシデムシ
エンマムシハネカクシゴミムシなどは、増えてきたウジを食べにやってきます。 肉食の虫は結構多いのです。

 
 もちろん、フンを食べる虫もたくさんいます。スカラベと呼ばれ、エジプトでは神聖な虫のタマムシコガネ
日本にもフンの中に卵を産んで幼虫を育てるダイコクコガネや、宝石のように美しいセンチコガネも集まってきます。これらをくそ虫といいますが、彼らのおかげでこの世がクソだらけにならずにすんでいるのです。とっても上手なお掃除屋さんなのです。アリガタイ、アリガタイ。
 
 
 しかし、アオバセセリという蝶はフンの汁をすって、体を通って腹の先からポタポタ汁を出し、またそれを吸うという大変な変態的行為をしているのですが、これはカンベンしていただきたい・・・・。


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