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Vol.59 きんや先生の雑木ばなし [4/16]


kinya

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女が先か、男が先か?果たして男女は平等か?


 

 テレビドラマなどの影響か、母親を「おかん」と呼んでいるのをよく耳にするようになった。西日本の呼び方であろうか。子供向けのアニメで自分の母親を名前で呼んだり、「あんた」と呼んだりする場面よりはずっといい。

 いくらほのぼのしたいいアニメと言われても母親を「ちょいと、あんた」呼ばわりする場面はとてもいやだったし、自分の子供時代にそんなことをしたら、たちまち、ぶん殴られていたところだろう。

 友達のような親子関係もいいのだろうが、親は親であって、その重大な責任からは逃れられない。しつけるところはきちんとしつけ、育てる責任があるのだと思う。仲がいいのはほほえましいが、いいときばかりではない。困ったときは確かに友達は役に立ってはくれるし、そうありたいが、親のそれとは責任の度合いだ違うのだ。

 なーんてたいしたしつけも責任も果たさず、私の子供たちも大きくなってしまったが、まだまだはらはらしどうしなのであった。

 

 私が子供のころは母親を「かっちゃん」、父親は「とうさん」と呼んでいた。学校のみんなもそうだったような、記憶がする。「ママ」も「おかあさん」(女子はそう呼んでた人もいたのかな?)も、いなかった。せいぜい「かあさん」「かあちゃん」あたりかな。
 まだ子供だから、学校で、友達同士の会話でも「かっちゃん」であって、「おふくろ」などという、大人びた呼び方もかえって恥ずかしかったような気がする。

 「おやじ」もそうだ。2つ上の兄が、東京の大学生になって帰省してきたときの、「おふくろ」「おやじ」という、呼び方に急に距離が離れてしまった感じがしたのを覚えている。

 

  「おふくろ」は「お袋」で、鎌倉時代には「御袋様」とよばれたようだ。一家の財産を入れておく袋を預けられた人であり、一家の中心と言うことらしい。
 その点、父親は悲しくて、「おやじ」は「おや・ち」で、「おや」は「老ゆ」、「ち」は「父」のこと、年老いた男が「おやじ」なのである。

 まあ、確かにそのとおりなのである。常に女性が上なのである。
 夫婦も「めおと」と読むと、見た目漢字では夫を上に書くが呼ぶときは逆で女が上になる。つまりどこそこの家庭と一緒で、外見的には夫を立てておいて家庭内では母が上であると言うことなのである。


 春の七草でオギョウまたはゴギョウとは「ハハコグサ」のこと、雑草のようなキク科の多年草で、茹でて雑炊等に入れられた。餅にも使われたが、ヨモギに取って代わられたらしい。こちらも可愛そうに「チチコグサ」はおいしく食べられたりすることは無いようだ。


 西洋のハーブには「マザーワート」がある。古代ギリシャではお産のときの不安を和らげると言われてこの名がついた。
 全草から取れる抽出液には鎮静作用があり、血圧、心拍数を正常にし、心臓を強くすると言われる。出産後の子宮を収縮させ、初めて母親になった人の不安を和らげ、月経不順や更年期障害の治療にも使われるとある。
 もちろん素人療法は危険であり、専門家の指導の下でしか使用してはならないでしょう。特に子宮収縮を促進するスタキドリンを含むので、妊娠中は使用してはならないことになっています。
 
 このマザーワートの和名は「ヨウシュメハジキ」で、近縁種の「メハジキ」は漢名「ヤクモソウ」といい、刺激臭のある種は目の痛みや疲れ目に用いられたとされます。

 
   

ちなみに「メボウキ」はおなじみの「バジル」のことで、種を水に浸すとゼリーに包まれたように膨らみ、これで目を洗うと良いとされたところから「目箒」の名がついています。

 観葉植物として利用されるシダの仲間には「マザーファーン」がある。オオタニワタリやアビスなどと同じチャセンシダ科で、60pほどになる葉の上に、小さな子供を着け繁殖につかうことができる素晴らしいシダなのである。日本にも自生する「コモチシダ」は、葉の上に子供のような小さな、すぐ落ちる無性芽を沢山つける。

 なんと自然は不思議な力を与えてくれるのだろう。神様がいて計算ずくでこれらを創造していたとしたら、すごいことだ。やはり神業としか考えられないのだ。

   もうすぐ母の日がやってくる。父の日はついでのように次の月だ。母ほど盛り上がることは無い。端午の節句の五月人形も、三月の雛人形の普及率にはかなわないのではないだろうか?

 どうでしょう、ここで解決策なのだが、父の日も端午の節句も先にやったらどうだろう?