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Vol.55きんや先生の雑木ばなし [3/28]

ペンギンと芝生の微妙な関係!


 

 ワールドカップのドイツ大会も、日本が決勝に進めず残念な結果になったが、テレビ画面に映し出されるグランドは芝生が青々として「とても美しいなあ」と思った。ドイツも広いのだろう。色々な会場で試合が行われていた。

 ところで、予選ラウンドから気になっていたことがある。ボールを蹴りながら走る選手が、敵の選手もいないのに一人でつまずいたり、転んだりしていたのだ。テレビで見ると平で美しくカットされている芝生だがその下の地面は結構でこぼこになっているのかなと思ったのだ。

 

 そりゃあそうか、あれだけの数の選手が本気で戦ってスライディングしたりするわけだから芝もはがれ、穴もあくだろう。修理するのもよほど堅く土を詰めて穴をふさぎ、芝を張ってあげなければ、すぐにまた穴になってしまうだろう。改めて芝生を管理するグランドキーパーの人達の苦労は大変なものがあるだろうなあと思う。

 しかし、平でふわふわして気持ちよさそうな芝生のグランドだと思って安心して走り回る選手達は、緑の芝生の下に隠れている落とし穴にだまされ、けつまずいてしまうのだ。グランド整備の良し悪しは試合の勝敗をも左右しかねない事態である。

 

 

 芝生というと、ゴルフや野球、テニスと様々なスポーツの場面に登場するが、よくもまああれだけきれいに作るものだと感心する。
 一般の人もそう思うのは当たり前で、特にゴルフの影響が大きく、芝生というのはあのゴルフ場のグリーンが当たり前で、自分の家の庭もああしなければならないと思っている人が多いのではないだろうか?

 グリーンで数ミリ、フェアウエイで2センチ位、サッカーで2,5センチ位だそうだが、この短い芝生を美しく管理するのはそれこそ大変。土の表面の日当りが良くなると雑草が生えやすくなったり、根も短いため乾燥にも弱くなる。病気や虫の害も受けやすくなる。芝の茎や葉をある程度伸ばし、刈る高さを4〜5センチの高刈りにしておくと雑草の発生も抑えられ、踏み付けにも強く丈夫に育ち、病害虫に対しても強くなる。

 5月からは月に最低1回は芝刈りが必要で、一番の生育期の7月8月は2週間に1回は刈ってあげたほうがよい。


 芝と一口に言うが、実際に「シバ」と言う正式名称の植物があり、日本全土の日当りのいい野山に自生する多年草なのだ。造園などで呼ばれている「野芝」がこれに当たる。
 フェアウエイに使われるのがこの野芝で、グリーンに使われるのがコウライシバやコウシュンシバ。これらがいわゆる日本芝で暖かい地方に適するイネ科の多年草(冬には葉が枯れる)だ。
 これに対し西洋芝はベントグラス、ライグラスなどがあるが、寒さに強く日本芝が枯れる秋から春の間に青々とした芝生を楽しむことができる。暑さに弱いため夏越しが大変。種をまいて育てるシバなので、日本芝と組み合わせて利用すると1年中美しい芝生の庭が楽しめるのだ。

 西洋芝のバーミューダーグラスも暖かい地方向けの芝だ。まあスポーツや庭を楽しむ人にとっては確かに芝なのだが、これらは牧草、いわゆる飼料用作物で牛や馬のなどの大事な食料なのだ。ゴルフが牧草地で発祥したスポーツ説もあるくらいで、バンカーは羊たちの風除けの休む場所ということだから、現在ゴルフ場の芝がこれらの牧草で作られていても至極当たりまえと言うことになるね。

 

 

   
 

 我がふるさとは岩手県、そのまん中にある遠野市はサッカーが伝統的に盛ん。そして結構強いのです。今年の高校サッカーの全国大会にも何度目かの出場を果たし、私らなどOBや岩手県関係者の懸命な応援の中、なんと、はじめて国立競技場のピッチに立ったのです。つまりベスト4に入ったのです。

 「いやーよくやった!がんばった!キミ達は偉い!」。ひと試合ごとに強くなっていく選手達は私たちに感動すら与えてくれたのです。そして毎試合応援に行った先輩達も偉い!

 
 

 高校野球もそうだがサッカーも北国のハンディはある。
 校庭は雪に覆われるし、溶ければどろどろ、雨が降っても同じ。芝生のサッカー場などは高嶺の花、管理も予算上難しいところがある。せめて雪が消えてからのサッカーシーズンに思い切って足元を気にせず練習できたら・・・。「全国制覇も夢じゃないだろう?」と、関東にいるOB、応援団は思うのだ。
 それには「人工芝のサッカー場が必要だ!」。その純粋な気持ちはすぐに実行すべきだということになり、遠野市民、岩手県民、いや全国民にアピールし、遠野に人工芝のサッカー場建設のための寄付を募ろう!ということになった。

 
 

 ただ寄付を募っても士気は高まらないから何かグッズを作って販売し、売上を資金に協力したほうが気持ちいいだろうという事で、私のデザインしたペンギンのピンバッチを販売することになったのだ。

 「何故ペンギンなのか?遠野はカッパじゃないのか?」と、言われるだろうが、遠野高校のサッカーのユニフォームは青白青の太い縦縞で、昔からペンギンといわれてきたのだ。
 ヒョコヒョコ走り回る遠野のペンギンたちは根性があって結構強いのだ。もっともっといい環境で練習させて、次回のワールドカップに出場できる選手になってもらいたい。全国制覇だけじゃない、世界の芝生の舞台に立ってほしいのだ!

 がんばれ遠野のペンギンたち!!


kinya

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