きんや先生の雑木ばなし    vol.37 国光、満紅、ゆきのしたって何?


 稲刈り後の田んぼとかやぶきの家、後ろには紅葉の始まった里山があって、小さな小川と水車小屋。
さて皆さんはその横にどんな木があったらいいと思いますか?
柿の木でしょうか?栗の木でしょうか?
どちらも秋の風景には似合いそうですね。
でも私は違うんです。真っ赤な実をたくさんつけたリンゴの木なのです。

紅葉の始まった里山の風景


 それはもちろん、太くてグンニャリと曲がった枝に果実の重みで折れないように支柱をいっぱい立てている古いタイプのリンゴの木なのです。

 現在は、どこの産地でも脚立を使わず作業ができて、面積あたりの植える本数も多く出来る倭性の木になっているのがほとんどです。これだと、ちょっと郷愁を感じるまでには至らないのです。

 

 リンゴは中近東、コーカサス地方の原産で明治の初年にアメリカから導入されました。その当時のリンゴは、欧米の映画のワンシーンに出てくる、小さくてズボンにこすりつけ、丸ごとガブッとかぶりつくような品種だったのでしょう。現在もジャムや焼リンゴを作るには最高といわれる「紅玉」も明治初年の導入です。

 全世界で1万5000種、日本にも2000種ほどあるといわれているリンゴの品種ですが、中国から平安時代に入ってきた、それこそ小さい野生種の「和りんご」もありました。明治になって海外から入ってきた西洋リンゴは、品種改良が進み、特に大正元年にアメリカから導入された「デリシャス」は大きく果汁もタップリ、甘くて香もよく、たちまち普及していきました。それをもとに品種改良が進み、いわゆる日本独特の、大きく立派な高級リンゴが次々開発されていきました。冬の剪定から花摘み、適果、袋かけ、玉まわし、薬散などなど、たくさんの手間をかけて生産されているのです。

 

 「国光」と「デリシャス」から生まれた「フジ」、「インド」と「ゴールデンデリシャス」から生まれた「ムツ」や「王林」、「デリシャス」と「ゴールデンデリシャス」から生まれた「世界一」などなど、高級品種が北国を中心とした生産者によってたくさん作られるようになったのです。

 「速さの長野、量の青森、味の岩手」と、昔の岩手リンゴのキャンペーンにありましたが、一日の寒暖の差が大きいところで作られたリンゴは確かに甘くおいしいのです。
 千葉県でも時々りんごの木が植えられているところを見かけますが、なかなか色がつかず、おいしそうに見えないのです。寒ければ小さくなり、台風がくれば落とされ、どんな農家も一緒でしょうが、収穫が完全に終わるまで気が休まることはないのです。

●リンゴと同じバラ科の植物●

 小さい頃は良く食べました。食べさせられたといってもいいのでしょうが、「紅玉」「満紅」「ユキノシタ」など、小さいか傷のついたリンゴばっかりでしたが、一日に5,6個は平気で食べていました。
 薪ストーブの上には傷リンゴや売れ残ってぼさぼさになりかけたリンゴを煮た鍋がのっていました。甘くて甘くてとてもおいしかったのです。翌日に冷たくなったものもさらにおいしく食べたものです。


 ミカンと並びコタツの上には欠かせないリンゴですが、ナイフを使って皮をむき、四分の一にでも切ってあげないとなかなか子供達は面倒くさくて食べないようです。大型化高級品化が招いたであろう弊害でしょうか。

 『ナイフは手先の器用さを証明するため』、『ガブッとかぶりつくのは強い歯の証明のため』と、どんどん積極的にリンゴを食べて欲しいものです。
 整腸作用、高血圧の予防、疲労回復などなど、昔からリンゴの効果はいわれています。どうぞ「一日一個」リンゴを食べましょう。

 

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 このところ、清々しい秋晴れの日が続き、秋のガーデニング日よりですね。今、ホームセンターやガーデンセンターでは、パンジー、ビオラが飛ぶように売れているそうです。この夏の悪天候により、あまれきれいな花を咲かせられなかった人たちが、その分までこの秋にかけているのでしょうか?
                       kinya


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