きんや先生の雑木ばなし    vol.36 世界一大きな木


 私たちの地球は、とてつもなく大きく広い。世界中にはいろいろな植物が生育しているようです。あらゆる生物のなかでもっとも大きく、もっとも長生きなのが、植物であります。

 普段花を植えていて、2メートルを越す草花に出会うと、「いやー、ずいぶんでかくなったものだ」と感心してしまいます。ヤシの木など、観葉植物の背丈ほどの鉢物を大鉢といい、2.2メートルを越すと特大鉢といいます。比べる対象で大きさなどの表現が変わるのは当たり前でが、ヤシの木の自生しているところで、10メートルを越すヤシの林に出会うと、特大鉢というのが恥ずかしくなってしまうのであります。

 日本の屋久島にある縄文スギも代表的な巨樹で、幹の太さは結構太く、年齢は7200年といわれたりするが、実際は3000年程度といわれています。同じくスギの仲間がやはり凄く、世界一大きな木はスギ科です。大きいといっても、背の高いのと、幹などが太く体積があって大きいといわれる木と、両方があります。しかしいずれにしても、大きいといわれるものは、どちらもスギ科なのです。そしてそれは北アメリカのカルフォルニア州にあります。

 

 セコイア国立公園にある「ジェネラルシャーマン」と名づけられたスギ科セコイアデンドロン属のジャイアントセコイアがそれです。
根元の周囲25.3メートル、最大直径が11.1メートル、胸のところの高さの周囲が25.3メートルと、とてつもなく太いのです。
ちなみに日本で一番太い木は鹿児島県の蒲生のクスノキで33メートル、縄文スギは28メートルです。
 背の高さは83.8メートル、推定重量が1385トンで、推定ですが年齢は2000〜2700年といわれています。とてつもない植物なのです。
 推定年齢の誤差が700年もあるのがすごいが、よくも生きてきたものです。山火事にもめげずというか、逆に山火事を利用して生き延びてきたようです。この木は、火事にあってもぶ厚い皮が内部まで燃えないように保護をしているのです。邪魔な下草や他の針葉樹は燃えるのですが、ライバルのいなくなったセコイアだけが長く生き延びることになるのです。しかも、セコイアの種は火事の熱に遭って初めて落下してくるし、その灰の中でないと発芽できないのです。

 世界一背の高い木もスギ科セコイアセンペルビレンスです。120メートルを越えるといわれていたらしいが、先のほうが折れたらしいのです。いずれにしろ100メートルを越える植物というのがすごい ! 幹は4〜5メートルの直径ですが、やはり2000年は生きています(日本一背の高い木は福島県の杉沢の大杉で46メートル)。近くの川が時々氾濫し、肥沃な土が堆積する。サイクロンや台風などの強風に合うことも無いという環境も長寿の原因になっているらしいのです。
しかしビルの高さにすると20階建てに相当するのですが、この屋上まで水を上げるのは大変な力を必要とします。植物はどうやって上げているのだろう!?

 地面のはるか100メートル上空のセコイアの葉っぱは、太陽の光を受けて水蒸気を常に蒸散しています。植物は葉の先から枝、幹、根っ子まで導管という、人間で言うと血管のようなもので繋がっているのです。その中は常に水で満たされているので、上から吸い上げられた水は途切れることなくひっぱられてどんどん上に上がっていくのです。もちろん、細い導管だからできるのです。人間のように、心臓のポンプで押されなくてもちゃんと100メートル上まで水を引き上げるのだから、自然しくみはすごいものです。

  【追加情報】 
秋田県仁鮒水沢の「きみまち杉」が58メートルで日本一背が高いと名乗り出たらしい。

参考文献:「極限に生きる植物」  中央公論新書
      :「不思議の博物誌」   中央公論新書

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 ようやく夏らしい日がやってきました。といっても、私には夏休みがありません。毎日、草との戦いです。これは毎度のことで、慣れっこになっていますが・・・。
たまには、南の島にでも漂流して、1ヶ月くらいは携帯もメールも届かない生活がしてみたい!
                       kinya


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