きんや先生の雑木ばなし    vol.34 都会の雀、田舎の雀


 新芽の美しい緑がどんどん展葉し、木陰が多くなってきました。近くの公園も、野原も、虫や鳥の姿が多く見られ、とてもにぎやかになってきました。

 都内や各地の小都市でも問題になっているカラスをはじめ、ハトと並んで最も身近に見られる野鳥として、昔から馴染み深く親しまれてきたのが"スズメ"です。
 カラスというカラス、ハトというハトはいないのですが、スズメはスズメです。積雪の多い地方にいる"ニューナイスズメ"は、よく似ていますが、頬に黒点がないのです。スズメはハタオリドリ科。全国の人家のまわりに留鳥として住んでいます。山の中の森とか無人島にはいなくて、常に人の住んでいる所に生活していて、人がいなくなるとスズメもいなくなるらしい。したがって、スズメは人が増えるとスズメの生活圏も増え、繁栄する。実に人に付くコバンザメのような鳥なのであります。


 雑食のスズメは都会で住むには実に好都合で、人のおこぼれであれ、犬やネコのおこぼれであれ、何でも良いのだ。しかし、太くて丈夫なクチバシはイネなどの種子を食べるのに最適で、森山より人里近くの水田地帯が最も住みやすいみたいです。 
 分類上のハタオリドリはもともと起源はアフリカのサバンナなのであります。

 都会のスズメも住宅難で、あらゆるビルや人の家のスキマを見つけては巣をつくっているが、いいところが見つからずにオス同士は戦いを続けるのであります。それを昔の人は知ってか知らずか、スズメ用の武器を植物に例えていた・・・(?)

 スズメノヤリはイグサ科、スズメノヤリ属。たくさんの花が集まった頭花を大名行列の毛槍にみたてています。

 スズメノテッポウはイネ科、スズメノテッポウ属。細長い円柱の形の花序を鉄砲に見立てているのです。しかし、別名はスズメノマクラ
 戦い疲れたらヤリでもテッポウでも持ってこいと、開き直るか、寝てしまった方がいいのかもしれない。

 その他、スズメは本当に愛されてきたようで、スズメノカタビラスズメウリスズメノエンドウスズメノアワスズメカルガヤ、スズメノオゴケスズメノチャヒキスズメノヒエとたくさんの植物にスズメの名前がつけられています。
   

 少年の頃、家の軒下にザルの仕掛けを作り、(しかけといっても単純で、棒にヒモをつけて引っ張るだけなのだが・・・)、ご飯粒の餌によく引っかかってつかまえたものだった。鳥かごはいっぱいあって、それに飼うのだが、すぐ死んでしまうのだった。考えれば、かわいそうなことをしたものだ。

 
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 つい、野山を駆け回った少年の頃を思い出してしまいました。あの頃は世界がとても広く感じられたなぁ〜。夢が膨らみ、その夢を確かに手に入れられると思っていた。もちろん、今も「夢架ける少年」の心は持ちつづけていますが・・・。
 
 でも、その後スズメの焼き鳥は、焼き鳥屋さんで随分お世話になりました。

                       kinya


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