きんや先生の雑木ばなし    vol.31 雪と早池峰とお餅



 関東地方でも、冬はやっぱり雪が降る。今年は特に寒いのではないだろうか?

 私の生まれた遠野地方は、東北でも太平洋側。しかも盆地ときているのでかなり寒くなる。
北国だから雪がたくさん積もると思ったら大間違いで、寒いから雪が積もらないのだ。
日本海側と違い、ぱさぱさの細かい雪は風で飛び、時にはブリザードのような冬の嵐となるのだ。
これが顔に当たると痛いの何の、痛いのだ。
したがって私はひげをのばすことになった・・・。
しかし防寒にはなるが、鼻水や吐く息がひげに凍りつきみっともないのだ。
 

 

 
 同じ岩手県出身で同い年の新沼健治は「津軽には七つの雪が降ると・・・」と歌ったが、どんな雪でもよく積もる秋田、新潟地方は米もまたよくとれるところなのである。山に積もった大量の雪は、春にゆっくりと解け、新鮮な酸素をたっぷりかかえて田んぼにやってくるのだ。この水がおいしいお米を育てるのだ。

 やっかいではあるが、現在ではこの雪と言うハンデを良い方向に利用しようとさまざまな試みもされているようだ。「雪国ガンバレ!」。

 

 美しい雪は植物の名前にもつけられています。遠野の早池峰山は1914メートル(?)とそれほど高くはないが、北上山地の最高峰、高山植物の宝庫として有名である。
 ここに「ハヤチネウスユキソウ」が自生しています。ヨーロッパアルプスの「レオンナポディウム・アルピタム」。つまり、ドイツ名の「エーデルワイス」に一番似ているといわれています。私は早池峰山に三度登り、一回だけその姿を見ることが出来ましたが、霧の中で発見したときは本当に感激した!  白い綿毛をかぶった星のようにひろがる葉は、小さな花を包み込み、それはけなげで美しいものです。



 本州には「ミヤマウスユキソウ」、「ヒメウスユキソウ」などがあり、北海道にも「オオヒラウスユキソウ」、「エゾウスユキソウ」など、結構種類は多いのです。もちろん「ウスユキソウ」はキク科。このキク科は地上の植物では一番大きい科。1300属23000種あるのだから、高山植物にたくさんあってもふしぎでもなんともないのです。

 とにかく、他の植物が生育できない環境を選んで生きつづけてきたのだから偉いものです。ぜひ人間どももみならって、決して盗掘することなく、守っていかなくてはなりません。

 

 「ユキワルイチゲ」という美しい名の花もあります。漢字で「雪割一華」。いいですね。他には「ユキミバナ」、「ユキザサ」、おなじみ「ユキノシタ」もありますね。
 特にユニークなのは「ユキモチソウ」。どぎつい模様で山で見かけると一瞬どっきりする「マムシグサ」の仲間です。仏炎苞から飛び出して見える真っ白い「お餅」、これは花序てっぺんについた付属体。2から3センチの白いふくらみは、まるでお餅かマシュマロだ。


 そういえば、東北のわらべ歌に「正月―ええもんだーユギのようなママ食って・・・」というのがありました。真っ白な雪はめったに口にすることのない白いご飯を連想させるのでしょう。野山でこのちいさいお餅をみつけた子供達は、きっと「ゴックン」とつばを飲み込んだに違いありません。

 今年も豊年でお米をはじめ農作物がたくさん採れることをお祈りいたします。

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 今年は本当に寒い! 北海道に住んでいる方には申し訳ないが、こう寒いと外に出るのがおっくうになる。
 そういえば、先日のTVで、マイナス20℃になると睫毛も鼻毛も凍る。マイナス50℃(確か?)では、吐く息がそのまま凍ってしまうのだとか。
 庭仕事の適温は15℃位か・・・。

                 kinya


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