きんや先生の雑木ばなし    vol.29 アメリカ生まれのキリンは日本を占領したか?


 
 1, 2年草の植えられた花壇を除いて、色づいた落葉樹の葉の目立つ秋は、花があまり見当たらない。あの黄色い “キリン を、除いて・・・・。
休耕地、草原、川原、里山の周辺などなど、この黄色い「キリン」たちはどんどん増殖し増えつづけているようだ。

 一番背の高い「キリン」は「セイタカアワダチソウ」。2.5mにもなる長身だ。別名「セイタカアキノキリンソウ」ともいう。北アメリカの原産で、もともとは観賞用に栽培されている「ソリダゴ」だ。
 第二次大戦後、、急に全国に広がり、炭鉱が閉山に追い込まれた時期とも重なり、「閉山草」、または、ベトナム戦争のころに特に増えたために「ベトナム草」とも呼ばれたらしい。

 

 黄色い花は美しいのだが、あれだけ群生して一面にあると、やはりちょっと不気味なものがある。一面のススキ野原のほうが、やはり日本の秋にはぴったりする。
 少し前までは秋の花粉症の元凶だと騒がれ、敵視されたが、現在は関係はないといわれているようだ。むしろ、花の少ない秋に、貴重な「蜜源」として養蜂業者には大切な花となっているのだ。花後に残る長い茎は支柱にもなるし、フラワーアレンジメントをはじめ、装飾にクラフトにと、まっすぐで細い茎は重宝に使われている。


 この「セイタカアワダチソウ」よりひとまわり小さいのが「オオアワダチソウ」である。背は、高くてもせいぜい1.8mくらいで、葉や茎はざらついたりはしない。
 これも明治時代に観賞用として入ってきて、野生化しているが、「セイタカアワダチソウ」ほど大繁殖はしていないようだ。
 「アキノキリンソウ」は、背がもっと低く30〜80p程度で、日当たりの良い山野に自生している多年草なのである。秋に咲く「キリンソウ」だから「アキノキリンソウ」なのだが、別名「アワダチソウ」とも呼ばれている。連なって咲く頭花が、お酒ののできるときの泡が出る様子に似るためにつけられたらしい。
 「アキノキリンソウ」は「秋の麒麟草」と書くが、この元になっただろう「キリンソウ」は、これまでのものとはまったく違って、ベンケイソウ科である。セダムの仲間だ。漢字で書くと「麒麟」ではなく「黄輪」で、「黄輪草」なのである。

 5〜30p程で、夏に黄色い花を咲かせる「ホソバノキリンソウ」や「オオベンケイソウ」などがあります。


 ところで、「キリン」といえば、動物園にいるあの「キリン」も「キリン」。「キリン」は動物で偶蹄類。ウシ、ヒツジ、ブタ、ラクダと同じ仲間だ。ひずめの数が偶数だから偶蹄類といわれている。

 では、「ウマ」や「サイ」はどうなのか?
これは、奇数だから奇蹄類。ウマのひずめは一本なのだ。機会があったらよく観察して欲しい。

 キリンは、「アミメキリン」と「マサイキリン」の二種類がいて、マサイのほうが背が高い。首も長いが舌も長いらしく45cmはあるという !
 牛タンのように食べれたらすごいだろうな。同じ仲間だから食べれないことはないだろう。アフリカに行き、サバンナの焼肉屋で「キリンタン」塩焼きで!なんてことはないだろうね (失礼 ! ちょっと不謹慎かな ? ) 。

 

 

 「セイタカアワダチソウ」の「ソリダゴ」はキク科の多年草。もともと観賞用だから現在でも園芸品種として開発され、流通している。
同じキク科の「アスター」との属間雑種で生まれたのが「ソリダスター」。レモン色の小花がびっしりと咲きさわやかな色合いで人気がある。これは、高さ1mほどの宿根草なのだ。でもこれには「キリン」の名前がつきません。花色から、もしかしすると「キリンレモン」に、なってしまうかもしれませんからね。





多田先生にお便りメールを送ろう!花に関する質問やコラムの感想など何でもOK。
お名前
内 容
 
質問へのお返事はホームページ上でお答えします。

 東北は、もう雪が降りました。
すっかり葉を落とした雑木林の中を歩いてみると、冬枯れの景色の中に、真っ赤なナナカマドの実や、落ち葉のベッドを敷いたドングリの実などを目にすることができます。寒い冬にも、自然は日々の営みを続けています。これからが「雑木」の真骨頂。

                 kinya


わがままシャベルのTOPへもどる
◆エフガーデン◆きんや先生情報/雑木ばなし-アメリカ生まれのキリンは日本を占領したか? 無題ドキュメント 無題ドキュメント 無題ドキュメント