きんや先生の雑木ばなし    vol.19 シャベル・スペードスコップ



 植物を育て大地からの恵みをいただくには、それまでの土地を耕したり木や草を取るなど、私たちが頑張らなくてはならないことがたくさんあります。そこで必要になってくるのが様々な道具達です。
 
 私のガーデニング講習会ではほとんど道具を使いません。
多くの参加者は、寄せ植えの作業に必要であろう移植ゴテ土入れハサミ手袋などなど、使い込んだ素晴らしい物や買ったばかりの物までたくさん持ってきます。せっかく持ってきたのに悪いのですが、フカフカの良い培養土を使うので、素手でやってもらいます。

 
 初心者の方は特に、土や植物に直接触れていただく為に手袋を使わせません。もちろん、アレルギーや傷のあるかたは除いてですが・・・。ゆっくり作っていいのですから、じっくり土の感触を味わってほしいいのです。
 
 確かに手は汚れるし荒れてしまうのですが、私自身はただめんどうくさいのです・・・。しかし、土が固かったり中に何があるかわからないようなときは、やはり手袋をし、スコップや移植ゴテなどのいろいろな道具達のお世話になります。がっちり根を張った草を引っこ抜くにはそれなりの道具を使ったほうが楽に早く、雑草を退治することができるのです。
 
 土を掘ったり混ぜたり、すくったりする道具にシャベルがあります。スプーンの形で金属製、木の柄がついていて持つところもいろいろタイプがあります。足で踏んで楽に掘れるように上のところは真っ直ぐですが中央はくぼみ、角度もついていて地面を掘ったり土や石を運ぶのに適しています。
 

全国版スコップの使い方

 スペードという道具もあります。トランプのスペードと同じで剣の意味です。しかし普通このタイプは、先は四角で刃の面もくぼんでいないし角度も小さいものが多いのです。植え付け用の穴を真っ直ぐ掘ったり、上下の土を入れ替えたり混ぜたりの作業に向いています。

 スコップはオランダで使われていた名前のようですが、日本ではシャベルもスコップも同じように使っていますね。土木作業の必需品としても、とても馴染み深い道具の一つです。
 刃の形で四角の角スコと先のとんがった剣スコがあります。
固い土でも、木の根っこでもなんでもこいで、大活躍の剣スコは特に手入れが必要。仕事が終わったら泥を落としさび止めしておきます。刃もときどき研いで置かないと、思わぬ苦労が待っています。
 
 この間、盛岡でとてもきれいで手入れの行き届いた剣スコを見つけました。スナックなのですが、毎晩使っているのにさびひとつない。とても感動しました。

 この店のオーナー姉妹、実はこのスコップを三味線代わりに抱き、しゃもじをバチにして演奏(?)しながら迫力満点に歌って見せるのです。
 美しい姉妹は呼吸もピッタリ(喧嘩中は合わないそうだが・・・)。楽しく踊りながら歌い上げるのです。

盛岡版スコップの使い方・ニューバージョン
 カラオケをバックに左手をスライドさせてたたくスコップは、ちゃんと音階を奏でているのです。本当にびっくりです。ユウモアたっぷりのこのパフォーマンスは、このまま盛岡の土に埋もれているのはもったいない。是非スコップで掘り起こして、多くの人に見ていただきたい立派な芸です。

 スコップたちも叩かれてはいますが、きっと幸せでしょう。
 

 



今回は、私の故郷・盛岡での体験を踏まえたおしゃべりシャベルです。  
                 kinya

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