きんや先生の雑木ばなし    vol.18 うさぎおいし



 関東地方はもう春ですが、岩手県はまだ雪が一杯。まだまだ冬なのです。
いままではやわらかだったリンゴ畑に積った雪も、暖かい日差しに日中照らされて表面が解けます。そして夜の寒さでカチンカチンに凍ってしまいます。雪が柔らかいうちは、ウサギやタヌキのけものたちもズブズブと体が沈んでしまいますが、これからは大丈夫。どこへでもいけます。高い所も届きます。
 
 リンゴの枝がウサギの食害を受けるのもこのころからが多くなるのです。ウサギはりんご農家にとっては憎き害獣なのです。したがってウサギは捕まえられ、殺され、我々のエネルギーとなり、皮は様々に利用されてきたのです。


ふかふかの雪に阻まれ、ウサギは止む無く退却

氷のような雪の上で、おいしい新芽にありつくウサギ
 どこの農家でもヤギやウサギは飼っていました。
普通の野ウサギなのですが、冬、雪のある間は保護色になるため真っ白になります。しかも、商品にならないくずリンゴを食べているため、冬は良く太っています。毛皮やさんに持っていくと喜ばれたものです。
 たいていの農家は自分の家で処分したもので、子供でも上手に皮を剥がしていたようです。
我が家の父はそれをしない人で、いつも毛皮やさんに持っていくのです。そして、それは私達兄弟の仕事だったのです。
   薄ぐらい路地を入っていった奥の毛皮やさんの仕事場は、さらに暗く下には皮を張った板が並び、天井からはたくさんの肉が吊るされているのでした。しかも、独特の臭いの中で・・・。
 かわいそうなのですが、いつも最後までじっと見てました。なんと手際のいいこと。殺すのはいやだけど皮は剥がしてみたいなと思って見ていたものです。
 
 もちろん小さい頃は、ウサギを置いてすぐ家に帰り、後で肉だけ引き取りにいきましたが・・・。実はその毛皮は200円で売れたのです。肉に解体してもらってです。
 ウサギは大事な我が家の冬のタンパク源。多い時は10羽くらい飼っていた事もありました。冬までに増えたウサギはやがて一羽、また一羽と減っていき、わたしたち兄弟の漫画とプラモデルに変わっていったのでした。
 しかしすぐに子供が生まれ増えてくるのでした。
 

 しばらくウサギの肉とはごぶさたしています。
今ではなかなか食べることが出来ません。
 野生の味はいいものです。とても美味しいですよ。特にウサギ汁は美味しかった・・・(ウサギ汁しか知らないのだ、もも肉は焼いたら硬かった)。

 フランス料理のレストランにでも行って来ようかな・・・と。



何にでも興味を持ってしまう私は、古本屋にもよく顔を出します。今回は、たまたま古本屋で見つけた辞典に面白ヒントを得ました。みなさんも、何か面白いことを見つけたらお知らせください。  kinya

わがままシャベルのTOPへもどる
◆エフガーデン◆きんや先生情報/雑木ばなし-うさぎおいし 無題ドキュメント 無題ドキュメント 無題ドキュメント