きんや先生の雑木ばなし    vol.14  一から万まで



 

 なんやらかんやらで2001年も終り。新しい年がどうのこうのと、めでたいのかめでたくないのか、わけのわからない世の中ですが、はっきりしているのは確実にひとつ歳をとるということで、数が増えるということがはたして本当に良いことなのかどうかはわからないのだ。
 しかしお正月を迎えることができるということは確かにめでたいので、もっとめでたくしようではないかと縁起を担ぎ、めでたいものをもっとそろえることとなる。
 
 年末ジャンボも買い忘れたので多分あたらない。庭に穴を掘って生活しているのにいまだ小判ザクザクの壺もでてこない。出てくるのはコンクリートのガラなんかで困ることばっかり。お宝でも出てこい!(まあ 実際は穴堀りをしてお金をもらっているのだけれどね)。
 

 
 


一番エライ “万両”
 

 新年早々グチばっかり言っていられないので、お話をすすめていくことにします。

 私が設計する庭には植えたことが無いのですが・・・この時期めでたい植物といえば、まず “万両” 。金額が多いので良し。美しい果実は鳥も大好き。
お次は “千両” 。似ているけど実も小さく植物学的には遠い関係。
 千両とくれば百両なのだが、正式の名ではなくカラタチバナ(唐橘)のこと。笹のような葉っぱだ。やっぱり赤い実がつく。

 
 
 

 “十両” という名で売られているのはヤブコウジ(藪柑子)。コンパクトなのでお正月の寄せ植えには結構使われております。万両、百両、十両はヤブコウジ科の同じヤブコウジ属。つまり一番金額の低いヤブコウジ科ヤブコウジ属ヤブコウジが一番エライのです。

 秋から赤い実をつける植物はたくさんあります、鳥は赤い実が好きなようで
種を遠くに運んでもらいたい植物は赤い色をつけて鳥を呼んでいるのですね。

 
 
“千両”は年末ジャンボ宝クジ位?
せめて欲しいな“百両”
“十両”でも庶民の夢 !
 

 
 ときたので、ついでに数字づくしといきましょうか?

いち  イチリンソウ いちはたくさんあるのですがまずは、代表ということで。
    ニリンソウ・ヒトリシズカ・フタリシズカ もいいですね。
さん  サンリンソウ これらはフクジュソウと同じキンポウゲ科です。
よん  ヨツバヒヨドリ ヒヨドリの鳴く頃に咲くヒヨドリバナ、ヒヨドリは赤い実の万両が大好き。
    ゴリンバナ よんやろくもあるとたのしいのにね。
ろく   ムツオレグサ ドジョウツナギ属です。
なな  ナナカマド 七回かまどに入れても燃え残るほど硬い木。
はち  ヤツガタケムグラ・ヨツバムグラ もある。
きゅう  クリンソウ サンリンで途絶えていましたがこちらはサクラソウです。
じゅう  十両・トウムギ(ジュズダマ)は唐麦、トウバナは塔花、私の好きな長い名前のトウゴクシソバタツナミは東国紫蘇葉立。
 
   
 まあ、いずれにしても数が増えてめでたしめでたしということで、このコーナーもネタ切れせずずっと続けていきたいと思っております。
 
これからもよろしく !


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