きんや先生の雑木ばなし    vol.13 紅いカラス



 

 秋も深まり、落葉がどんどん進んでくると、常緑の木をバックにカラスウリが(自分の体は枯れたのに)目立ってきます。
 宮沢賢治の童話「銀河鉄道の夜」では、銀河のお祭りに、川にカラスウリのあかりを流す行事が登場します。
多分、カラスウリの中身を空にして、薄い皮を残しロウソクを流し込んで作るのでしょうが、夜の川を流れる無数の紅いカラスウリのあかりはきっとロマンチックでしょうね。

 
 
  カラスウリは「ウリ科」。大きいもので7〜8p位の果実が長く伸びた蔓にたくさん実ります。
 ―種が多く、カラスしか食べないのだろうか?―
 

 一回り大きく黄色い果実のキカラスウリというのもあります。種はもっと多く百個くらいは入っていたような気がする。最近見なくなってしまった。
 根っこからデンプンがとれ、それから作ったのがテンカフン(天瓜紛、天花粉)。
 汗疹が出ないよう、私も小さい頃首の周りを真っ白にされていました。そういえば、よくオフクロが「テンカフン、テンカフン」と言って私たちにパタパタしていたことを思い出します。

 

   
 カラスはいま都会でごみをあさり、時に人を襲ったりと嫌われ者ですが、もともとジャングルや森林の出身のハシブトガラスが多く、たくさんのビルが森のように感じるのでしょう。郊外や地方都市にはハシボソガラスが多くなるそうです。  
 

 
 昔から嫌わっれっぱなしではなく、神様のおつかいでもあったりして、人間と深いつながりがあるのです。  
   
 カラスの名のつく植物は他にもたくさんあります。例えば、近くの野原に自生するカラスノエンドウ。ちょっと小ぶりなのがスズメノエンドウ。カラスの食べる麦がカラスムギ。カラスの食べるゴマがカラスノゴマ
 良くも悪くも長い付き合いのカラスと人間、うまく生活していく方法はないのでしょうか?
 



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