VOL.2 寒いやら、砂嵐やら、それでも春は春

 


 三月に入ったら急に寒くなっちゃって、冬よりも寒い春になったようでした。
乾燥した日が続くと、恐ろしい砂嵐が待っている。
春何番かの南風が細かい関東ローム層の畑の土を巻き上げ、空を真っ黒にさせながら襲ってくるのだ。本当に襲ってくるのだ。

 ハウスの中はもちろん、家の中でも雨戸をしても、サッシの間からも、
何処から入ってくるのだろう。部屋の奥まで砂、砂、砂。
それも細かい粉なのだ・・・。

出荷を待つ春の寄せ植え


砂嵐を更に撒き散らすものは・・・?

 車は昼だというのにライトをつけ、吹き溜まりがあちこちにできて道も狭くなる。
畑が道より高いところは最悪。50センチも土が降り積もる。
雨が降ってから吹く風はいいのだが・・・。
あー春が恐い、畑の空いている春が恐い。
工房もホコリだらけ、掃除する気にもならない。
逆の風が吹いて、ホコリを持っていってくれないかな。
 

 

マグノリア、またの名をハクモクレン

 それでも樹の下では小さなスミレが咲き、
コブシはもう花びらを茶色に変えて落としている。
 「マグノリア」宮澤賢治の愛した美しいこの木は砂嵐に耐えながら
桜が咲く前、存在感をアピールしている。