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第九回 ◆千葉県佐倉市 村山ガーデン◆


久々の訪問記登場です。
 久しぶりに生産者のところを訪ねてみたくなって、千葉県は佐倉市にある「村山ガーデン」さんをたずねました。
最寄りの駅は「ユーカリが丘」。近くには、ガーデニングで美しく飾られた街「あすみが丘」があります。

おしゃれな駅ビル「ユーカリが丘」駅

 
 りっぱなハウスが並んでいます。「夏のこの時期、どこでも暑くて大変だろうな?」。心配をよそに園芸の大先輩、村山理一さんが出迎えてくれました。
 村山さんは日本ではじめて「リーガルベゴニア」を生産したという、なんともすごい人なのです。私が生まれた頃にはもう始まっていたわけだから、すごいのです! さらにすごいのは、その農場を40代後半には息子さんに譲り渡したというところ・・・。なかなかできませんよ!

 

悠々自適の毎日。でもまだまだ現役・村山理一さん
 「いやー、なにやったって食っていけるから、別に惜しいことも無い・・・。次にやりたいこともあったからね」と、淡々と語る村山さんは昭和50年代初頭に、種苗会社の協力も得て「宿根カスミソウ」の生産を始める。

 「面白いように儲かったよ」とおっしゃる通り大当たりをしたようだ。誰もやっていないことを始めるということは大変なことではあるが、面白味もあるし、当たれば大きい!
村山さんは、この宿根カスミソウの経験を活かし「栄養系」の苗を中心にした生産を歩むことになった。

 それを今度は娘さんの田沢波椰さんにバトンタッチする。それがこの「村山ガーデン」です。始まって6年だそうです。
 「わからないことがいっぱいで、周りの人にいろいろアドバイスを頂いてはじめてできることです・・・」と、謙虚に語ります。お父さんの村山さんももちろん毎日顔を出しているようです。

 合計で1000坪を越える温室は「フィエスタ」(カルフォルニアローズ)の委託生産と「アメリカンブルー」をメインに生産し、「ユリオプスデージー」や「ブルーデージー」、冬は「耐寒メラコ」と年三回の回転を目標に頑張っています。他の生産者に比べるとかなりゆとりのあるやりかたにみえます。
  ファーム入口にはかわいいアレンジを飾った「村山ガーデン」の看板が。


黙々と水遣りに励む敏宏さん
 「息子が今年の三月から手伝ってくれるようになったんですよ」と、笑顔で語る田沢さんの後方では、その息子さんが水やりをしていました。水遣り3年とか、この業界では言われていますが、その大切な水遣りを一人黙々とこなしていました。春の繁忙期には1つのハウスだけで優に半日かかってしまうこともあるそうです。
 どこでもそうですが、やっぱり若い人の働いているところは活気があっていい。この農場の明るさは皆さんの人柄もありそうですが、息子さんの存在が大きいと思います。
 

 



  この日お邪魔したときはちょうど、シロタエギクの挿し木をしているところでした。
ご近所の主婦の皆さんが(平均年齢70歳?失礼!)カットした切り口に発根促進剤をつけ、ポットに挿すという作業をしていました。
 「これだと、年をとってからでもできるでしょう。だからうちでは栄養系の苗だけにしたの・・・」と田沢さん。
 春の一番忙しいときは50から80歳代まで助っ人に学生達を加え10数人で協力してもらっているそうです。

シロタエを1本づつ揃え、発根剤をかける

1本1本ていねいにポットに挿す

作業を見つめる村山さん
 

みんなとっても楽しみなお茶の時間
 

 こんな熟年(?)世代の中で息子の敏宏さん26歳は大学の商学部を卒業後海外遊学の後この農業後継者の道を志すことになりました。きっかけを聞いたところ「自営業がいいなと思っていましたし、ここにせっかくこれだけの設備があるわけで、これを活かさない手は無いと思ったんです」何も無い私から見ると、それは本当に、もったいないことですね。「もちろんおじいさんの影響もあるでしょう」と、たずねると・・・、「何がどうと、明確に分析したことはありませんが、祖父の生き方を小さい頃からずっと見てきました。その過程で心に感ずるものがあったんですね」。

ペチュニア
グロキシニア
インパチェンス
レイシ
サツマイモ

 昨年はおじいさんと二人でオランダの「フロリアード」を見に行ってきたそうです。海外事情も眺めながら、今後「自分で取り組みたいテーマを模索していきたい」と、目を輝かせながら話す敏宏さん。来年は農業大学に進むそうです。農場の実務も兼ねて生きた勉強が期待できそうですね。

 父・娘・孫、三代に渡って受け継がれていく「村山ガーデン」の今後、あえて「生育途中」と書かせていただきましょう。将来がとても楽しみなファームです。

 本日はお忙しいところ案内していただきましてありがとうございました。



孫(敏宏さん)・娘(波椰さん)・父(理一さん)

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