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第四回 ◆八ヶ岳・花の小道◆




前方に連なる南アルプス連峰。一番高い山が北岳。お客様を、この最高のロケーションでお迎えするのです。
 今回の「フラワーファームから」は、八ヶ岳高原にやってきました。後ろにその八ヶ岳高原を背負い、なだらかな斜面のむこうには南アルプス。左側には富士山も見えます。そんなすばらしい眺めの場所に「八ヶ岳花の小道」があります。

前方左手には、うっすらと富士山が望めます。

花の小道のエントランス部分。ログハウスが目印。
 

欣也先生、ドイツからのお客様・スージー、吉田さん

 '98に脱サラ。千葉県から家族5人で移住してきた吉田 太さんに案内していただきました。 「まったくのゼロからのスタートでした。地元の皆さんと家族の協力があったからこそだと思います」。

常に“輪”を大切にしている吉田さん

 現在の温室は約300坪。ベンチ式で直売の店舗も兼ねているためか、とてもきれいに整理されています。生産者にありがちな空ポットやトレーの山積みなどというのは、どこにも見当たりません。通路も、お客様がゆったり歩けるようにと、広めにとってあります。「そうなんです。こういう事は気をつけています」。
 土地の確保から施設の建設・生産と、やらなくてはならない事が、沢山あるはずなのに生産の拠点である施設は、常にきれいに管理している。すばらしい事だと思います。

 こういった神経の細やかさが、花の生産にも表れてくるのでしょう。ここで生産される宿根草は「しっかりした良い苗だ」と市場でも評判が良いようで、直売分を除くと、販売店からの依頼で契約栽培の形をとるものが増えてきたそうです。

店舗も兼ねる温室の内部
 

 「ネメシア、マーガレット、リナリア、ビオラ・・・妻も私も宿根草が大好きなので自然に好きな品種が生産の中心になってきました」。
定植した苗を運ぶ奥様

奥様手作りのフラワーアレンジメント

“友、遠方より来る”−昔の職場の仲間が遊びに来ました。
「ところで、『花の小道』というのは素敵な名前ですが?」
「いやー、まだ完全に整備されていないんですが、この温室の下の方(全体の敷地は2300坪位)に宿根草を中心にした花摘みや散歩のできるガーデンを計画しているんですよ・・・」。
「いろいろな人が気軽に立ち寄ってくつろいだり、花の話をしたり、そんな場所にしたいんです」。

プラグ苗の定植
  2300坪の原野をお花で飾りたいと、暇をみては色々定植して来ました。エーデルワイス、ポピー、コモンマロー・・・咲いているお花の名前を思い出しながら散策するのも楽しい。  
 
 造園一級の資格を持つ吉田さんは周辺の別荘の造園設計・施工や管理なども手がけています。地域の人たちとの協力なしでは成り立たない農業という仕事。吉田さんはうまく地元にもとけこんで、頑張っているようです。
 
 「いろいろな人たちと花の話をしたいんですよ。自分たちの作った花苗を、お客様に説明を加えながら手渡しをする。これがモットーです」。そのためにも良い花を作る、そして園芸に親しめる場所を作ることを目指しているようです。「たとえ、忙しくてもお客様の質問にはお応えします。会話をしたいんです」。話をしている間も、上半身ハダカ(ワイルドだなぁ〜)のご長男をはじめとして子供たちが元気に遊んだり手伝ったりしています。
 「近くに自宅も建築中なんです。こちらに来て本当に良かったと思っています」と、奥様も笑顔で応えてくれました。うらやましいですね。

welcomeのポストカード

瑛里ちゃんの“お友達”のひつじさん。

いたる所にかわいい小物がさり気なくおいてあります。これは、ご両親から瑛里ちゃんへの心配りのようです。

 


「花の小道」

山梨県北巨摩郡長坂町小荒間475-5

お問い合わせは
エフ・ガーデン事務局へ

 

 学校から帰ると、真っ先に、お父さんとお母さんが働くこのハウスにやって来て、夕方までの数時間を両親と過ごしているという次女の瑛里ちゃん。この日も、学校での出来事などを、身振りを交えながらは話して聞かせている瑛里ちゃんと吉田さんご夫婦のやりとりを眺めていると、良き時代の"日本の家族"像を彷彿とさせ、置き忘れていたとても大切なものがこの家族には脈々と息づいている感がして、新鮮な気持ちになりました。
 「この子が、『大きくなったらお父さんの後を継ぐよ』と、言ってくれているんですよ」と、目を細める吉田さん。


このログハウスの周囲は、全て次女・瑛里ちゃんの遊び場。自然をまるごと満喫しつつ、瑛里ちゃんは自分の物語を紡いでいるのでしょうか。
 宿根草と同様、大地にドーンと根を下ろした吉田家と『花の小道』は、確実に成長を続けているようです。これからがとても楽しみです。
 ぜひ皆さんも、八ヶ岳にお寄りの際は訪ねてみてはいかがでしょうか?

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