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絵本-りんごの木の下で ホーム

Vol.55 プリムラ Primura
     春いっぱいのサクラソウ   [3/2]                          

 

 暖かくで過ごしやすかった今年の冬は、知らず知らずのうちに終わって、「梅だ、桜だ・・・」とマスコミでも話題になっています。
 じっと寒さに耐えてきた蕾たちが、膨らみ、可憐な花びらを広げ始めると、もう、じっとしてはいられません。「さあ、お花を植えましょう!庭を、玄関を、お花でいっぱいにしましょう」。
 ただし、まだまだ朝晩は寒くて、土も冷たいので、ちょっとした注意が必要です。

 晩秋から頑張ってきたパンジーやビオラに代わって、春の主役はやはり「サクラソウ」です。日本にも自生し、世界中で4〜500種はあるという「プリムラ」の仲間たち。
 春風を受けて優しく揺れる可憐な花たちは、花期も長く、管理の仕方によっては宿根草もします。上手に夏越しをさせて「来年も・・」という、欲張りなガーデナーにはピッタリの花たちです。


雲南サクラソウ
 

■雲南サクラソウ  Primura filchierea
 サクラソウの中でも、近年人気が急上昇の品種です。
 名前の通り、桜の花に似た薄いピンクの小さな花(3cm程)をいっぱいつけた細い茎を、何本も立ち上げます。切れ込みの入った柔らかい葉を産毛が守っています。全体から柔らかな香りを放ち、一段と存在感を現します。株は大きくなり、背丈も40cm程になります。

 寒さには強く丈夫ですが、冬は土が凍らないような環境に置いて上げましょう。
常緑の宿根草なのですが、夏は苦手。直射日光や湿った場所は嫌います。寄せ植えに使用した場合は、花が終わったら、植え替えて、夏は涼しい半日陰の場所で管理すると良いでしょう。

 

■シネンシス 雪桜  Primura sinensis
 雲南サクラソウに似ていますが、花色は白です。葉の緑色ですが、裏側はローズレッド、株が大きくなると、葉裏が目立ち、カラーリーフプランツとしても活躍します。

 寒さに強く−10℃程まで耐えますが、やはり土は凍らない程度の環境に置くようにしたほうが良いでしょう。花期は長いので、こまめに花柄摘みを行って、梅雨前まで楽しみましょう。
 雲南サクラソウと同様に、庭に地植えする場合は、夏は半日陰になるロックガーデンや広葉樹の下などがよいでしょう。植え替えした鉢も、直射日光の当たらない涼しい場所で管理すると良いでしょう。

 

■マラコイデス Primura malacoides
 ケショウザクラとして、ポリアンサとともに、もっとも馴染み深いサクラソウの仲間です。
 ひとつひとつの花は1cm程で、白い粉をふいたようなヒダヒダのある葉の間から茎を伸ばして、たくさんの花を咲かせます。白、ピンク、赤、藤紫色と花色は豊富です。
 1つのポットに数種の花色を混ぜて植えこんだものや、最近は八重咲きのものに人気が集まっています。お馴染みの品種だけに一年草として取扱されますが、本来は常緑の宿根草です。

 上記の2品種と同様に上手に夏越しをさせてみましょう。また、種を結実させ、採集してみるのも良いでしょう。

プリムラ パラソル ピンク

プリムラ パラソル イエロー


■八重咲きプリムラ ジュリエッタ
 

 【管理方】
 プリムラ類は寒さに強く、冬から春にかけてとても重宝な花たちです。葉はロゼット状に広がり、下葉は土に直接触れます。
 花柄摘みと同様に、腐った下葉や変色したものは、ハサミでこまめに取り除きましょう。また、暖かくなってくるとナメクジの被害も受けやすくなるので注意してください。
 水遣りは土の表面が乾いたらタップリ、葉にかけないようにしてください。肥料は液肥か、化成肥料を適量、株から離して、月に2回ほど、様子をみて施します。