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Vol.49 イチゴ  バラ科の多年草 
     Fragaria glandiflora      [1/27]
                                    

 子供から女性はもちろん、性別、年齢の枠を越えてイチゴほど人気のある果実はないでしょう。ケーキをはじめジャムやジュースにも利用されます。果実として食べられているところは、花托(かたく)といわれる部分が肥大したもの。ビタミンCが多く含まれ大人でも1日5〜6個で必要な量が摂取できるとされます。香り、甘み、酸味の三拍子がそろう素晴らしい果実なのです。

 原産はアメリカ大陸、北アメリカのバージニアイチゴと南アメリカ、チリのイチゴの雑種がもととされています。日本に本格的に導入されたのは明治以降。それ以来各地に産地が形成され、品種改良も進んでいまや生食の消費量は日本が世界一です。

 

 イチゴバラ科の多年草です。寒さに強く丈夫な植物ですが栽培期間は長く苗作りからはじめると、収穫まで8ヶ月以上かかることになります。花が咲くのは春、この花芽は日が短くなり低温に合うと形成されます。冬に休眠して暖かくなって再び成長を始めます。収穫の終わった株から伸びるランナーを育て、苗として増やすことが出来ますが、育てた苗の本畑への植付けは秋になります。


ドッグローズ

いちごの花

   

現在品種改良が大変進み、様々な魅力を持った品種が生まれています。ダナーのように露地でも栽培が簡単なものや、マルチやトンネルで栽培したほうがよい女峰、花も実も楽しめる四季成りの品種も出回ってきて、初心者のガーデナーでも充分にイチゴの栽培が出来るようになりました。病気にかかっていない健全な苗を購入して自分で育てたイチゴを味わってみてはいかがでしょうか?

 もう実の付いた苗もお店に並びます。小さなお子様のいるご家庭では話題の的となるのは間違いなし。早春にプランターに植え、すぐに収穫も楽しめるようになる大苗は、初心者の皆様には特にお薦めです。


豊の香

宝交早生

女峰

ジャンボ

   イチゴの根は肥料やけを起こしやすいので、プランターの場合は市販の元肥入り培養土を使用するのが安全。畑を作る場合は施肥してから2週間以上は間隔を空けてから植え付けしましょう。深植えは禁物で中央のクラウンに土がかぶらないように、やや浅植えにして下さい。植えたらタップリ水をあげましょう。黒いフィルムのマルチをすると、地温も上がり、雑草も抑え、果実の汚れも防ぐことが出来ます(畝の表面はでこぼこの無いように平にならしておきましょう)。  

 ランナーで増やすことが出来ますが、病気の蔓延なの危険性もあり専門の生産者の育てた健全な苗を購入されることをお薦めします。成長はゆっくりです。株の更新は3年に1度くらい。ベランダで育てる場合は花も赤く美しい四季成りの品種などが楽しいでしょう。

ランナーが伸びてきたところ。これをとり木したり、カットして指し穂で増やします。