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Vol.41 春のお薦め、美味しい5つのハーブセレクション [3/29]
 

 はるか昔から私達の暮らしに役立ってきたハーブ。
ハーブには実にたくさんの利用法があります。
お料理をおいしくしてくれるハーブ、体を元気にしてくれるハーブ、素肌をきれいにしてくれるハーブ、花や葉を楽しむハーブと、使い方によってハーブの魅力は多種多様。

 まずは、もっともポピュラーといわれるハーブ5種の育て方・楽しみ方をご紹介しましょう。

 

セレクション1. イタリアンパセリ セリ科の二年草 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  パセリといえば葉の縮れたものというイメージが強く、その使い方も付け合せ程度にしか利用されないようです。 このイタリアンパセリには、葉や茎にはビタミンA.・B・Cや鉄分をはじめ、カルシウムなどミネラルを豊富に含んでいます。

 葉のカールしないイタリアンパセリは、くせがなく、卵・肉・魚料理をはじめ、刻んでスープやドレッシングなどに使用したり、茹でたジャガイモやサラダに振りかけて簡単に利用できます。
またブーケガルニの材料として煮込み料理の香味料に使われます。パセリを食べると息がさわやかになるとも言われています(妊娠中は使用を控えたほうがよいとされます)。

 貧血予防、目や神経の疾患に効果があるとされており、利尿を促し皮膚の老化を予防し、消化も助けるなど素晴らしい植物なのです。中東では野菜として食べられています。


イタリアンパセリ
   原産は、ヨーロッパ南部からアフリカ北部にかけて。日当たりが良く肥沃な土壌を好みますが、夏の高温多湿に弱いので強い日差しは避け、涼しい場所で管理しましょう。
 秋からは軒下などに置くと良いでしょう。またバラの近くに植えるとバラの生育を助けたり、花の香りも増すといわれています。
植替えをする場合、パセリは根を崩さないように深めのコンテナに植えましょう。2年草で秋に花が咲き種をつけて枯れてしまいます。
 

 

 

セレクション2. スイートバジル シソ科の一年草・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  イタリア料理には欠かせないハーブとして、日本でも最も親しまれるハーブとなりました。シソと同じ仲間で、原産は熱帯のアジアです。茎が木質化する多年草ですが寒さに弱い為、日本では一年草として扱われています。

 スパイシーでピリリとした香味があり、特にトマトと相性が良くトマトソース、パスタ、ピザなどにはかかせません。
 暖かくなってくるとどんどん収穫する葉が増えてきます。花を咲かせないように花芽は随時摘み取ります。8月の上旬にでも強めに一度刈り込み、新しい枝を出してあげると良いでしょう。
 しかしドライでもフレッシュでも保存は難しいので冷凍保存や刻んだ葉にオリーブオイル、ニンニク、塩と混ぜて潰したペースト状で保存すると良いでしょう。ハーブティーは胃のむかつきや消化促進に効果があるとされます。


スイートバジル

 バジルの精油はマッサージオイルに入れて使うと神経の強壮になり筋肉が和らぐと言われています。また葉は虫の刺し傷やにきびの治療薬になるとされ、蚊よけ、寄生虫の駆除剤にもなるとされますが敏感肌や妊娠中の人は使用を避けるべきとされています。他の植物に対しても病害虫を予防するコンパニオンプランツとして利用され、特にトマトには相性が良いといわれます。

 栽培の温度は15℃以上で、日当たり良く風通しの良い場所を好みます。肥沃な土壌を好むので元肥の入った培養土に植え、葉が硬くなるので土が乾き過ぎないように夏は特に注意してタップリと水遣りをします。花穂をつけないように花芽は摘み取り、こんもりとした姿に仕立てていきましょう。

 

 

 

セレクション3. ペパーミント シソ科の多年草・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 メンソールのスッする清涼感のある香りは、お菓子・ローションをはじめとして様々なところで幅広く利用されているハーブです。
 数多いミントの中でも代表的なのがペパーミントです。

 爽やかな香りはスープ・サラダ・オムレツやジャガイモ料理等にあい羊肉料理の詰め物にも使われます。ドリンクやチョコレートにも合うのでデザートには最適です。 葉が繁ってくると大量に収穫できるので、シロップなどを作っておくと良いでしょう。しかし粘膜など刺激の強いミントは小さい子供には適さないようです。

 神経が高ぶり眠れない夜のための鎮静作用の有るハーブティーとして利用され、健胃、風邪にも効果があるとされます。腸内ガスを減らす作用などもあり、おいしくかつ体に良いミントは家庭でなくてはならないハーブです。


ペパーミント

 日当たりから半日陰くらいの場所を好み、やせ地でも良く育ちます。生育が旺盛で地下茎が伸びてどんどん広がります。

 ミントは沢山の品種があり、それぞれの香りを集めて楽しむことが出来ますが、この地下茎が伸びて交じり合い交雑種が出来やすいため、地植えの場合はよほど離したり仕切りをするか、花を咲かせないようにします。
 葉も硬くなるので花芽の摘み取りも行います。出来たらそれぞれ別のコンテナで栽培しましょう。

 寒さにも強く育てやすいのですが、梅雨前には風通しを良くするため刈り込みをします。大きめのコンテナでも株分けをかねて、3年ごとに植替えをすると良いでしょう。肥料は少なくてもよいが2ヶ月に1回やると良く、窒素肥料のやりすぎはかえって風味も落ち病気に弱くなります。

 
ミント・レモンバームの管理の仕方

 

 

セレクション4. レモンバーム シソ科の多年草・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 明るい緑色の葉で、全草に爽やかなレモンの香があります。風邪や頭痛に効くとされるハーブティーは、感傷的な気分を和らげるともいわれています。

 生の葉は刻んでドレッシングに混ぜたり、肉・魚料理のソースの香り付けや、ゼリー、ババロアなどのデザートや冷たい飲み物の香り付けにも使います。

 また発汗作用のある精油を含んだ葉茎を根元から刈り取って洗い、ハーブバスに利用するとリラックス効果があり、肌も滑らかにするといわれています。
 ヨーロッパ原産ですが、日本の夏の高温多湿にも強く耐寒性があるので育てやすいハーブです。


レモンバーム
 
 日当たりの良い場所を好みますが、夏は木漏れ日が当たる程度の所が良いようです。地植えの場合は腐葉土などをすき込んで肥沃にさせておくと良いでしょう。2、3ヶ月でミントのように地下茎で広がるので仕切っておく必要があります。出来たらコンテナで栽培したほうが良いでしょう。耐寒性があるが葉茎は枯れてしまいます。冬場もフレッシュな葉を利用したい時は鉢あげして室内で育てると良いでしょう。6月から7月に小さな白い花を咲かせます。ミツバチにすかれる為、ビーバームとも呼ばれ、コンパニオンプランツとして野菜畑等にあるとよいとされています。
 

 

 

セレクション5. ナスタチウム ノウゼンハレン科の一年草・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 金蓮花(きんれんか)と呼ばれ、春と秋に大きくて鮮やかな花を咲かせるナスタチウムは花・葉・種子を利用できるハーブです。
 原産は南米コロンビアで、暖かい温室では多年草となりますが日本では一年草扱いとなります。
 フランスではピリッとした辛味と酸味からペルークレソンと呼ばれています。フレッシュな花や葉はサラダなどに風味豊かな辛味を与えてくれます。
 三つの種子を持つ若い莢はピクルス漬けにされケイパーの替わりとなり、すりおろすとワサビのようにも利用できます。

 葉にはビタミンCと鉄分が含まれ、抗菌作用があるとされます。ドライの葉で作るハーブティーは消化促進や血液を浄化させる効果があるといわれます。


ナスタチウム

 日当たりの良い場所を好みます。良く枝分かれして伸びますが、寒さと夏の暑さにも弱いので、外に出すには霜の心配がなくなってからです。
 涼しい気候でよく花を咲かせます。盛夏まで花を咲かせて弱ってきたら一度切り戻しを行い、秋に再び花を咲かせましょう。ハンギングバスケットとしても楽しめますが、充分に水遣りをして乾燥に注意します。

 窒素肥料のやりすぎは葉ばかりを繁らせ花が咲かなくなります。またハーブとして利用しなくても花柄はこまめに摘み取らないと株が弱ります。花や、枯れた葉はこまめに取りましょう。

 花はハナアブを集める作用があるためコンパニオンプランツとして果樹園などに植えると良いとされています。花も美しくしかも食べられ、エディブルフラワーの代表とも言えるハーブでしょう。