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●話題の花● Vol.22 シンビジューム 〔12/17〕   



ザ ツー バージンス
純白の大輪整形花。花弁が厚く花持ちが極めてよい。

  世界中に約1万種を越える仲間があるという『ラン』。
 カトレア、デンドロビュウム、シンビジュウムなどなど、華麗な花々に魅入られたファンは日本をはじめ、世界中にいるようです。

“東洋ラン” と “洋ラン”

 中国や日本などにも自生する『東洋ラン』と、各熱帯を原産とする『洋ラン』の2つに区別されていますが、特に華麗な花が人気の洋ランは、18世紀中頃にヨーロッパに伝わってから様々な品種改良が加えられ更に魅力を増してきたようです。
 その中でも「シンビジュウム」は、透明感のある肉厚の花をたくさん咲かせ、比較的寒さにも強いという育てやすさも手伝い、根強い人気を保っています。
 ランは更に、他の木の枝などに着生する「カトレア」「デンドロビュウム」「ファレノプシス」「オンシジュウム」などの『着生ラン』と、湿った土に根を張って育つ『地生ラン』に別れています。シンビジュウム、パフィオペティルムなどはこのタイプになります。着生ランよりは強い光に弱く、水分を好みます。

 シンビジュウムは、大別すると、以下の4つに分けられます。
キャスケード・アーチ


デボン オデッセイ
“フォアゴットン フルーツ”

パール ドーソン “プロキオン”

エンザン サラー “アルビオン”
テーブル シンビ


エンザン オベロン “ジュレ”

カイ サラズ スター “ヴィーガ”

エンザン サマー “パイアス”

ニュー センチュリー “アイス ダンス”
大     型



アルマ ミア

インザ ムード

クレッセント

アレゴリー
中     型



エンザン フォーレスト “マジョリガ”

カントリー カサノバ “デボン”

ニューセンチュリー“シンディーズ ナイト”

カイ サラズ スター “オー ルボアール”

シンビジュームは、“ラン初心者”向き

 シンビジュームは日本、中国をはじめとして東南アジア、インド、ニューギニア、更にオーストラリアなどにも自生しています。5℃あれば越冬できるでしょう。
 長い葉の間から出てくる花茎からは2〜5pほとの花をたくさん付け、花色も豊富。白、黄、オレンジ、赤、茶色、そしてグリーンまであります。そして、今の冬季が、花を咲かせる時期です。

 管理の仕方としては、最高温度が20℃以上にならないところの室内に置きます。水は温かい日の午前中に、表土が乾いたら与える程度でよいでしょう。液肥などの肥料も要りません。4月頃から、少しずつ水の量も増やしていきます。置き場所は、よく日のあたる屋外でよく、自然の状態で育てます。
 梅雨時期からは、最高温度が27℃以上にならないようにして、直射日光が当たらないよう、30パーセントほどの遮光をします。
 根詰まりをおこしたり、土や株が傷んで成育が悪くなったら植え替えをします。3〜5月が可能な時期ですが、バルブを3つぐらいに分けましょう。アブラムシやナメクジなどに注意する時期もありますが、比較的育てやすいのがシンビジュウムです。


 

 

奥深いランの世界ですがプレゼントなどでいただく機会も多いものです。しかし、花が終わってしまうと見捨てられ、放りっぱなしにされている鉢も多いのも現実です。案外丈夫なランたちです。思い切って来年は『植え替え』などに挑戦して、また花を咲かせてみませんか? ますますランが好きになるに違いありません。『シンビジュウム』は、そんな “ラン初心者” にはうってつけの品種だと思います。

●協力・写真提供 (有) 向山蘭園