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●話題の花● Vol.10 世界中に根強いファンを持つクレマチス 〔3/19〕   

 アーチやパーゴラ、トレリスなどにからませ花を楽しむクリーパー。その中でも、狭い庭にも広い庭にも、様々なシチュエーションで楽しめるのがクレマチスです。風車のように、爽やかな風にゆれる沢山の花たちは、決してバラにひけを取りません。

 日本では “クレマチス” というより、“テッセン” という呼び名で親しまれてきましたが、テッセンはそもそも、江戸時代に中国から渡来してきたものです。当時は、白い花弁に紫色の弁化したおしべを特徴とするクレマチスの一品種で、一般に園芸店などで売られているカラフルな花色の鉢植えのクレマチスは、テッセンではなく他の品種です。
 クレマチスは、テッセンを含め、さまざまな品種の総称名として用いられています。 

モンタナ系

ラヌギノーサ系

ラヌギノーサ系

パテンス系

パテンス系

ラヌギノーサ系

モンタナ系
 “クレマチス”はたくさんの種類があって、それぞれの花色や独特の花のかたちも楽しむ事が出来ます。原種系も人気があり、つる性だけでなく木立性の物もあったり、うつむき加減に咲くツボ咲状の花もかわいらしく、ユニークです。
 
 新しい品種には大輪や花色の濃い華やかなものも多く、多花性で四季咲きと、まるで庭の主役のような存在感があります。花も多く香り高いモンタナ系は、次から次に花を咲かせるので、パーゴラや、ラティスなどを豪華に縁取り、人気のある品種です。

パテンス系

その他の原種
[パテンス系] 日本及び中国、朝鮮半島に自生する「カザグルマ」の性質を受け継ぐ系統で、5月上旬頃に開花します。早咲きの代表的な品種で、多くは一季咲きです。 
[モンタナ系] 原種はヒマラヤから中国西部にかけて、標高2000〜3000mの山間部に自生しています。4月頃に開花し、クレマチスの中で特に多花性で、最盛期には株全体を花で覆い尽くすように咲きつづけます。香りが良いのも特徴です。1季咲き性。
[ビチセラ系] 南欧からアジア南西部が原産とされる系統です。小輪多花性で、6月下旬頃から10月頃まで咲きつづけます。四季咲き性で、比較的暑さにも強い品種です。
[インテグリフォア系] 原種は北欧からロシア、中央アジアにかけて自生しています。冬季は地上部が枯れますが、花付がよく栽培しやすい品種です。四季咲き性で、花季は5月〜10月。四弁半開状で、下向きに咲くのが特徴です。多くの品種と異なり、木立性なので、鉢仕立て、庭植えに適しています。
[ジャックマニー系][ラヌギノーサ系] 園芸品種として、交配により作り出された品種です。一般的に、大輪の四季咲き性で、花期は5〜10月。
[その他の原種] クレマチスの自生種は、世界各地に分布しています。中国から朝鮮半島、日本などにもたくさんの種が自生しています。クレマチスというと、大輪で花が上を向いたものが多いというイメージですが、各地の山野に自生するものは、さまざまな花形や咲き方があり、趣深いものがあります。

パテンス系

その他

アルピナ&マクロベタラ系

モンタナ系
[栽培管理のポイント]
 
 寒さに強く、日当たりから半日陰まで対応できます。直根を持ち、かなり根を伸ばすので、植える場所は深く耕しておきます。土は保水性があった方が良く、乾燥しやすい所や水はけの悪い場所は避けましょう。真夏などは株元をミズゴケなどで覆ってあげるとよいでしょう。
移植をあまり得意としませんので、庭植えのときは、そのあと移動させなくても良い定位置を見つけてあげると良く、幼苗の場合は一年ほど鉢で育ててから土植えすると、丈夫に育ってくれます。

 

 2m近く伸びる花のつるは、アーチにも最適です。違った品種で両側から伸ばしてあげると、より立体的で、面白い景色になるのでは・・・。

 優しい花色はお互いに競い合う事をせず、庭全体を引き立てていきます。いろいろな品種をコレクションしてみてはいかがですか?


クレマチス ガーデン
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